穴馬興正寺別院

穴馬興正寺別院(下半原)外観 穴馬興正寺別院(下半原)外観

 穴馬興正寺別院は、もと越前国大野郡穴馬郷下半原(福井県大野市泉村)にありました。福井県と岐阜県との県境に位置するこの地に浄土真宗が伝わるのは、鎌倉時代後期のことで、三河の和田門徒の流れをくむ如導・信性等によって伝えられました。

 

 その後、在家念仏者を中心とする道場教団として発展し、真宗初期教団の姿をそのまま伝えていくことになります。

 

 その拠点となったのが、穴馬下半原・荷暮・大谷などの6ヶ村と、美濃の大間見等の3ヶ村を合わせた「興門九ヶ同行」と呼ばれる興正寺直門徒集団でした。

穴馬興正寺別院(現在)外観 穴馬興正寺別院(現在)外観

 明治9年(1876)、興正寺が西本願寺から別派独立すると、「興門九ヶ同行」のうち下半原60戸と大谷40戸が興正寺門徒となりました。

 

 以後、下半原・大谷同行を中心に下半原道場が発展し、本山出張所を経て、昭和28年(1953)に穴馬興正寺別院となります。

 

 しかし、昭和42年(1967)の九頭竜川長野ダム建設に伴う集落水没のため、穴馬興正寺別院は愛知県犬山へと移築移転し今日に至っています。

 

穴馬興正寺別院へのアクセス

〒484-0817
愛知県犬山市郷西85
電話:0568-67-3843

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